夕食 エビカレー
8月14日 (3)
人相の悪いのが8名もいる。自分ひとりでバングラデシュ入国カードくらい書けるのに、目つきの鋭い奴が私からパスポートを取り上げて勝手に私の名前を書き込んで、入国に300タカ必要だという。
入国係官に助けを求めても人相の悪い男に従えと聞く耳持たない、タカが無いので両替するしかない。この男たちにだまされると思って、インドルピー2000(日本円4000円)を両替する。もっとお金があるだろうといっているが財布を仕舞い込んで無視する。
どうにかこうにか300タカを渡してパスポートにスタンプを押してもらう。後でわかることだがこの300タカは入国のときではなく、出国のとき必要だった。初日から日本円で360円だまされた。
時計を見ると15時40分、本日の予定のクルナまで行くバスを探すが、ここから出るバスは無い。リキシャーでバス停まで行きクルナ行きのバスに乗り換える。
バスはボロボロで座席が壊れて板の椅子だ、背も板、こんなバスが走っている自体考えられないのだが、バングラデシュの人たちは静かに腰掛けている。
日本人が珍しいのか、それとも外国人が珍しいのか、何人も人の目にさらされる。そのうちに若い男が英語でどこから来た、どこに行く、独身か、バングラデシュはどうだ、いろいろ質問される。それらに答えるとベンガル語で皆に聞かせる。そうするとバスに乗っている人たちが私の顔をうかがっている。
ボロバスはクラクションを鳴らしぱっなしで前の車を追い越す。どこに追い越すパワーがあるのか不思議だ。
窓の外は水田が広がり、川では魚を獲っている。魚の獲り方が変わっていて、畳6帖もある網に竹の棒が10メートル繋がっていて、川の途中に杭が固定され支点になっている。真中より前に網を沈めて、後ろに足を掛けて網を上げる。大小の魚、海老がきらきらと跳ねている。今晩のカレーの具になるのだろう。
ボロバスは相変わらずけたたましくクラクションを鳴らしながら、バス、トラックなど前方を走行している車を次々と蹴散らして進む。途中賑やかな街に何回か停まり、午後9時少し前にクルナに到着する。
|
0 件のコメント:
コメントを投稿