当初は、マナスルを間近に望む山上の池(3500m)を訪ねる予定だったが、
2000mを越すとトレッカー用のロッジがなく、幕営用具、燃料、食料が必携となる
ため、1999年5月に訪れた『旧マルシャンディ街道』をトレッキングすることにし
た。
このコースの特徴は、トレッカーが少なく、その分、静かな山歩きや閑静な村、
美しいアンナプルナとマナスルが展望でき、ヒマラヤの原風景が楽しめる‥。は
ずだったが、少し当てがずれた。その話は追々。
4月24日
カトマンズからポカラ行きのバスに乗り、ベグナス湖の分岐で下車、タクシーに
乗換えてベグナスの町まで行く。ホテルに荷を置き、早速、ボートを手配して釣り
に出かける。15歳の少年がボートを漕ぎ、我々は釣りに集中したが、湖に魚の姿
を見ることは出来なかった。S先輩はブータンで釣りをすることが出来なかったの
で、少し欲求不満気味だ。
4月25日
14年前は、車道を暑い中フラフラしながら歩いた記憶がある。それが、なんと林
道がカルプタールまで続いているので、迷わずタクシーで行くことにする。4000ル
ピー(5200円)。
カルプタールで少し休んで、吊り橋を渡りしばらく歩くと、河原に沿って道が続い
ている。ここから竿を出して釣り上るが、ここでも結局魚の姿を見ることが出来
ず。
シャウレ・バザールには、14年前に最初の宿泊客となった「Bavaria Lodge」があ
る。レスキュードックのトレーニングセンター兼トレッカーの宿泊施設。
当時のオーナーに会いたかったが、残念なことに現在はポカラに住み、数カ月
おきにしか顔を出さないとの話だ。それでも、従業員に昔の話をすると宿泊名簿
を引っ張り出してくれる。なんと、14年前の懐かしい写真に会えるとは夢にも思わ
なかった。
4月26日
本日のコースは、14年前のトレッキング記録を見ると、広い河原を行き、川に
架かる危ない丸木橋を渡り、長大な尾根の登りが始まるとある。が、今現在は尾
根の取り付きまでは林道が延びている。7時に出発して、10時30分にナルマに到
着。洗濯してロッジで昼寝する。ここでも、14年前の話をするとご主人がまたも懐
かしい当時の写真を見せてくれる。仲間の1人が国際郵便で送ったものだ。
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